歴史総合×数学 文理融合の授業に挑戦

 本校はDXハイスクールに指定されており、生成AIを活用した文理融合の学びづくりも進めています。今回はその一環として、歴史総合と数学を組み合わせた課題解決型授業(深澤拓教諭と宮城島雅史教諭のコラボ)「戦争の勝敗は数学で予測できるのか」を実施しました。当日は、本校教員に加えて他校の教諭も参観しました。

 題材は日清戦争。生徒たちは日本軍と清国軍の「兵力」「士気」「補給」「地形」など自分たちで考えた要因をもとに勝敗の確率モデルを作成し、数学の知識(確率・期待値)を使って戦闘の勝率と得られる利益を計算しました。その後、歴史総合の授業で史実の経過を学び、仮説の妥当性を検証。数理モデルと史実を比較することで、歴史を多角的に捉える力を養いました。
 生徒は生成AIに質問しながら要因の候補を検討したり、モデルの変数を説明するための文章を推敲したりと、生成AIを「考えるためのパートナー」として活用しました。そして、史料を数学で分析する経験を通して、一見離れている2つの教科を結び付けて考える楽しさを実感しました。

 今後も本校では、生成AIを適切に活用しながら、文理融合・教科の枠を超えた新しい学びに挑戦し、生徒の主体的な探究を支えていきます。