11/20(水)に、本校創立100周年記念式典が静岡県武道館にて挙行されました。大正13年(1924年)に、本校が存在する志太地区の地元の方々の請願が実り、前身となる志太中学校が開校してから丁度100年になります。以後今日に至るまで2万7千名以上の卒業生を輩出し、多くの方々が国内外の様々な方面でご活躍されています。
会場準備および展示
式典を迎えるにあたり、これまでの本校の歩みを示す数々の展示が準備されました。サッカー部の栄光を留める賞状などや、最近の国際交流事業の成果を示すポスター、そして現在解体中の旧校舎でかつて使われていた調度品など様々です。
また、本校生徒も来賓の皆様の案内など各方面で活躍しました。式典開始前には、音楽部が華やかな演奏で気分を盛り上げてくれました。
第1部
フロアを埋め尽くす数多くのご来賓の方々と本校生徒が集う中、式典が開始されました。式典は2部で構成され、第1部の司会は静岡第一テレビの伊藤久朗様にご担当いただきました。
実行委員長ならびに後援会長を務められる北村正平様(藤枝市長)、佐野文子校長の挨拶に続き、数々のご来賓の方々にご祝辞をいただきました。
100周年記念事業の一環として新校舎用の机と椅子のセットや、海外研修派遣費などをご支援いただきましたが、その目録贈呈がありました。引き続いて、前期生徒会長の森田釉月さんによる挨拶、そして100年の歩みを紹介する記録動画を上映しました。
また、昨年度姉妹校提携を締結した台湾の臺南第一高級中学と、OBで元サッカー日本代表の長谷部誠様からの祝賀メッセージも披露させていただきました。続く校歌斉唱では、OBで奈良教育大学准教授の鈴木啓資様によるピアノ演奏動画を伴奏に、三番まで高らかに歌い上げました。
第2部・記念講演
第2部では、本校OBで東京大学薬学部教授・脳科学者としてご活躍の池谷裕二様による記念講演が行われました。司会は、3年生の北崎愛弓さんが担当しました。
「脳を使って生きる」と題した講演は、脳とAIの融合がテーマとなった大変興味深いものでした。AIの発展を恐れるのではなく、AIと共存しながら人間の可能性を広げていくことの重要性や、「楽しんで生きる」ことの大切さが語られ、これこそが人間らしさの本質であるという内容に、生徒も皆興味深い様子で耳を傾けていました。また、講演の随所に本校在籍時の思い出や、「至誠一貫」などの本校に関わる内容を盛り込まれるなど、100周年記念式典にふさわしい素晴らしい内容でした。
質疑応答の後、後期生徒会長の山田大翔さんが御礼の言葉を述べ、花束贈呈を行いました。
こうして、創立100周年記念式典は無事終了しました。当日ご臨席をいただいたご来賓の皆様、そして本校生徒の皆さん、本当にありがとうございました。また、ここまでの100年間を支えていただいた本校卒業生の皆様、そして常に温かい目で見守っていただいた地域の皆様にも感謝申し上げます。新校舎と共にスタートするこれからの100年間も、あらためてよろしくお願いいたします。